フリーライターの案件取得が難しい。実際に落選したショートショートでも載せてみようと思います。

雑記

 フリーライターとして案件を探し、エントリーをして仕事をする。大学生である上にやはり経験が足りていないのかあまり思うように案件は取れません。

一つ継続案件をいただき、それ以外はまあとにかく案件が取れない。

その唯一の継続案件は暗号資産に関する記事でありまして、私の本質とは少し離れたところにある分野です。

私の本質は多分このブログにありますから……。

 そんな中で、「日本語を学んでいる外国人向けの教材に乗せるショートショート」を募集する案件がありました。

コンペ形式だったので私は1000字未満の作品を二つ用意しました。

私の書きたい内容や個性を出す形ではなく、相手の要望に沿って書きました。

・話がわかりやすいこと

・オチがあること

・日本文化要素が少し欲しい

などが主な要望でした。

結論から述べると私はこの案件に落選してしまいました。

多分この要素は入っていたと思うのですが他にもっと良い人がいたのでしょう。

しかしこれを放置しておくのもなんだか癪なのでこちらに載せてみようかなと思います。もし「かからいすさんが落ちたのは多分こういう理由だよ」と思うところがあればTwitterのコメント欄にでも書いてみてください!

必ず返信します♪( ´▽`)

※この作品はライター業務のコンペ用に執筆したものなので、かからいす的文芸センス(センスという言葉が正しい表現かわからないけれど)よりもクライアントうけを狙って執筆したものですので一応ここで断っておきます。

『写真』

 林間学校は楽しかったな。しんと静まり返った森をハイキングして、美味しいものを食べて、キャンプファイヤーをした。そして日光東照宮というところにも行った。

「ハイキングの写真とご飯の時の写真は、私ばかり写っているね。」

 隣でミキが楽しそうに笑っている。今は放課後の学校で、僕カズヤと僕の好きな人であるミキで隣に座って林間学校の写真を見ているのだ。

 本当にたくさん写真を撮った。僕は写真を撮るのが好きだから班のみんなの写真係を引き受けていた。そうは言っても、明らかにミキの写真が多い。彼女は本当に可愛く、美しいのだ。今も僕の隣で一人、どんどん写真のデータを見るミキにはつい見惚れてしまいそうになる。窓から差し込む橙色の夕陽に照らされた彼女の髪の毛が黄金に光ってたまらなく美しかった。

「ねえ、カズヤくん……。」

 そんな彼女が少し深刻そうな声で僕に話しかけた。僕はどうしたの?と言った。しかし何も答えない彼女に、僕は少し動揺してしまった。僕はやっとのことでどうしたの?ともう一度声をかけた。

「カズヤくんは誰かにこのカメラ貸した?」

 彼女の顔は青白く、その目線はカメラの画面に注がれていた。

「貸してないよ。そのカメラ高いから。」

「じゃあさ、この写真、誰が撮ったんだろうね。」

 ミキが見せてくれた写真は、昼とは思えないほど暗い写真だった。その真ん中には石の塀に囲まれた徳川家康の墓が写っている。そこには後ろ姿の僕が写っていて、その僕はなぜかその囲いの中に入って家康の墓を見上げていた。写真は全体的に暗く、写っている人の姿は非常に小さいけれど、それでもそれが僕であることははっきりとわかった。

 後日、その写真を焼き増ししようとすると、もうそれはデータフォルダから消えていた。あの写真はなんだったのだろう。

『おみくじ』

 今日は一月三日。正月というのは本当に雨が降らない。今日も快晴だ。

「三元日よ。今日も大学なの?」

 母は私にそう尋ねた。

「そうだよ。帰りはバイトで遅くなる。」

 私は答えた。

「そう、頑張ってね。」

 母はこう言ってにこやかに私を送り出す。いつも同じやりとりだ。しかし私のアルバイトは週に2回しかなく、大学の講義もほぼ取り終えている。まだ僅かに残る講義も単位を取れる程度にやりこなしているから、休んでしまうこともある。

 母は穏やかで優しい性格だが、少々心配性が過ぎるところがある。反面私はあまり干渉されるのを好まないから、時に鬱陶しく感じることもあるのだ。だから今朝も、大学とバイトに行くとは言ったがそれも嘘だ。本当は友達三人と合流してお酒を飲み、カラオケに行く。大学生なんてそんなものでしょう。みんなそう言う。私もそう思う。いつもの待ち合わせ場所に三人の友達はいた。ユイという女の子と、あとの二人は男の子だ。

「ミズキ、遅かったね。」

 ユイが言った。

「ごめん、母親に色々聞かれてさ。」

「え~、めんどくさいね。」

 三人は口を揃えて言った。

「私もそう思う。早く行こう!」

 私も同意し、みんなでカラオケに向かった。実は私は少しだけカラオケは苦手だ。なぜなら、本当に好きな歌よりみんなの知っている歌を歌わなくてはいけないからだ。しかしそれもうまくやりこなし、みんなお酒も入って盛り上がってきた頃、ユイが不意にこう提案した。

「歌いすぎて声も枯れてきたし、ここ出て初詣に行かない?そこの神社までさ。」

 私もカラオケに疲れた頃だったので、「いいよ」と言った。他の二人も同意した。寒い中、少し歩くとたくさんの提灯に照らされた神社が見えてきた。お参りを終えると、男子の一人がおみくじを引こうと言い出し、おみくじを引くことになった。

 私は大吉だった。

「ミズキだけ大吉?すごいね!私は小吉だったから結んでいくよ。」

 ユイがそう言った。私は大吉という結果だけ見て紙を財布にしまいこんだ。そしてみんなと一緒に家に帰った。

 私はその後家に帰ってバッグの中身を整理していると、ふとおみくじのことを思い出した。そしてもう一度おみくじの内容を見るとこんなことが書かれていた。

「乱れた生活をし、まやかしを言うは災いをまねく。気をつけるべし。」

 神様は私が母に嘘をつき、真面目に生活していないことを見抜いていたのだ。私はこれ以後、少しは誠実に生きようと思ったのであった。

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