先日、『マッカランソーダの夜』という短編を書きました。読んでくださった方、ありがとうございました!
相変わらず、何よりも言葉としての美しさを大切に創作しました。きれいな言葉と、そこに少しの切なさがあれば、それで成立するのが芸術としての文学でもあると思うのです。私が書きたいのはエンターテインメントとしての文章ではなく、芸術としての文章でありますから、そのように詩のような小説のような文章を書きたいと思っているのです。
このような長さの作品は元来得意な方ではありますが、一息にかき切ってしまうということを意識しました。
頭から終わりまで、必ずその日のうちに終わらせ、数日のうちに推敲をしようと思ったのです。そうすることで書いている時の雰囲気、溢れ出る言葉を一番多く原稿に残せるからです。それはおそらく「詩のようで小説のような」作品を書いているからだろうと思います。
実際に中編以後になると、この方法が使えなくなるため、どうしてもスタンダードな空気感がその作品のベースに持ち込まれてしまい、完成度が落ちるのです。
実際に書いてみたら、日々の取り組みやそこに課せられる社会的責任に押し潰されて削られたと思い込んでいた私の感性は、まだここにあったのだ、と思うことができました。
それは非常に重要な感覚で、本当にいいものが書けたらそれで死んでも構わないと思う私にとっては最も重要と言っても過言ではない、確信なのでした。
そんな感覚の在を確認し続けるために書き、今この瞬間も人生の時間が削られていくことに納得できるようになるために書くというようなことが、おそらく私には必要なのだと思います。
そして今回この作品を書いたのです。
実際、自分の中に変化があって、それを書きたかったというのもあります。それは読んでいただいたらきっとわかることではありますが!
しかし書くということは良いことです。気持ちが並ばり、自分に何が必要でまた自分が何を持っているのか、わかるからです。
これからも創作に時間労力を惜しみなく、使っていこう。
今回もここまでお付き合いいただきありがとうございました!!
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