「さよならの今日に」伝説のプロボクサー、永遠のキングとは何か

歌詞解釈

 伝説のプロボクサー、永遠のキングとはなんなのか……ƪ(˘⌣˘)ʃ

 結論から申し上げますと……

 時が経っても変わらないあこがれの象徴なのではないかと思います。

 全体を見ていくと、末広がりな曲ではないといえます。明るい方向に落とし込まれているわけでもなく、最後まで現実と自分の心の内の齟齬を感じてそれを憂うといった感じです。

 newszeroのテーマソングとなっているこの曲ですが、非常にイメージとマッチしていると思います。ニュースは現実を生きるためのものですから、そのニュースの印象とこの曲に込められた「それでも現実で生きねばならない」というメッセージがぴったりですよね。

 それではまず「さよならの今日に」の作者、あいみょんさんについて見ていきましょう。

〜平成の素晴らしきミュージシャン、あいみょん〜

〈基本情報〉

 ・1995年兵庫県生まれ

 ・2016年「生きていたんだよな」でメジャーデビュー

 2018年にリリースされた「マリーゴールド」は若い世代を中心に大ヒット!十代二十代の方で歌えない方はいないのではないかというほどの旋風を巻き起こしました。またこの「マリーゴールド」は紅白歌合戦でも披露されていましたね。

〜解釈〜

 ※著作権の問題等があり、歌詞を掲載することができないので、ご自身で歌詞をご用意いただくか、解釈のみでこの記事をお楽しみいただきますようお願いいたします!

 泥まみれの、つまり汚れた過去がまとわりつくという初めの二文はそのままの意味ですね。消えない過去と一つになってしまう避けられない現実があるというわけです。もうそんな生活にも疲れ果て、いつ死ぬ(ゴールする)のかすらわからず、そしていつなにか転機が訪れるのかそんなこともわからず生きていくことを考え気持ちが遠のいているのでしょう。そんな雰囲気が曲自体からも感じられます。

 青春時代の豊かな恋や、「夢に起きて」とあるので分かりにくいですがこれは理想や目標という意味での夢、その夢に一念発起してまた高みを目指していた自分を回想している場面ですね。

 

 つまり今の、いつ終わるか、チャンスが来るかと待ち、そしてそのゴールばかりに目がいっている様子ではなくて、自分から理想を掴みにいこうとしていた自分を思い返すわけですね。そしてまたさらに自己肯定感を低下させていくわけです。

 

 明日が来ること、昨日が戻らないことをわかっていると表現することで、思いつく解決策や月並みなアドバイスなら改めて聞かなくてもわかっているのだということが示されているのではないかと思います。その上で「やり直したい」と改めて表現されていますね。 

 どうにもならないことへのやるせなさが非常に切実に表されています。

 

 ここで「切り捨てた何かで……」と、サビが始まります。

 過去から未来に歩んでいくことには必ず選択が付き纏います。その選択は同時に持っていたはずの可能性や自分自身を切り捨てていくということですね。しかし、選択は選択ですから、切り捨てなくてはならないというだけではなく、何かを選びながら確実に進んでいるということです。

 その進化と選んだもの自体がもたらした出会いなどは、言い方を変えたら切り捨てたものがあったがゆえのものであります。

 「もう一度」というのは一度歩んだ時を再び生きたいという意味で使われているのではないでしょうか。そう言わないという事はつまり「今」という自分そして状況、さらにいえば今生きているという事実も含まれるかもしれませんが、それらを否定しないという事です。

 反対に、もし「切り捨てた何かで今がある」わけではないとするとこれは今を否定しそうになってしまうのでしょう。そのくらい、ギリギリのことで自己肯定感を保って生きているということが分かります。

 過去に戻りたいなんて言わないとは思う反面、心のどこかで求める、過去への未練にも似た感情が残るわけです。

 「不滅のロックスター」「永遠のキング」とは、昔の憧れそのものなのではないでしょうか。「不滅のロックスター」は昔の夢を追いかけていた頃ち変わらない様子で今もこの主体の目には輝いて映るわけですね。「永遠のキング」は幼い頃にアニメや漫画や絵本でみた憧れの存在なのではないかと思います。

 いずれの存在のきらめきにも勝るきらめきを纏うことができなかったこの主体は、そんないつまで経っても憧れの存在なら、どう明日を生きて、自分を開拓していくのだろうと想像しているのですね。

 その回想と想像によって自分がどう生きていけば良いのか模索しているといったところであると思われます。

 

 そして後半に入ります。「傷だらけの空」の傷とはつまり、人と人が関わり合って作る汚く脆い社会につけられられたものということであると思います。空は、幼い頃から死に至るまで自分を覆う膜であるわけですね。それが純粋に夢を追っていた昔は澄んだものだったにも関わらず自分が歩いているのはその傷がついた空の下にいつの頃からか変わってしまったということなのでしょう。

 その状況に衰弱しながら、帰り道を俯きつつ帰っているという様子であると思います。沈みかけた夕焼けの光が辺りを包む様子が目に浮かびますね。

 

 戻らない気持ちとは、ここでは自分自身の気持ちではないかと思います。何を捨てても心に残る野心のまま進んでみようとは思えないことです。それをこの主体は理解したのでしょうね。

この状況、自分と環境双方の格好悪さ、理想との食い違いそれらが自分を涙させることも理解の範疇に入っているわけです。

 辞める、とは究極的にはこの縛られた惨めな人生、生活そのものを辞めたいということでしょう。できることなら昔のような妥協しない人生を選び取りたいというわけです。

 ここでサビです。残された何かでしか今、未来は変えられません。それに気づいた主体は再び過去に戻りたいなどと言うなんてことは、その時の一瞬の慰めにすぎず、本質的には何の解決にもなっていないということを実感するわけです。

 「情け」というのは他人に対する思いやりというニュアンスを持つ言葉ですから、残された何かでしか今、未来は変えられないということに気づいてない段階の自分を「他人」とみなし、その一時的な慰めそして思いやりの気持ちとして「もう一度過去に戻りたい」と思っていたが、そこから少し前向きな、自分のいく先に視点が向けられたというような感じがいたしますね。

 「もう一度過去に戻りたい」なんていわないのが適切だと思う反面、やはり昔から心の中にそっとある理想を抱えているわけですね。

 「伝説のプロボクサー」は自分にとってスポットライトを当たっている人物であって、好きなことをやり続ける果てしなく格好いい存在であるように見えます。「謎に満ちたあいつ」とは過去に遭遇した人物ではないでしょうか。これはプロボクサーと同一ではないと私は思います。これら人物は、この曲の主体にとって理解の及ばない人物であるので、それらを思うことで自分の生きるものとしてのあり方を再認識しているようにも見えます。

 ここで少し曲のテイストが変わります。

 吹く風とは自分の意思とは関係なく自分に影響(髪や服を揺らすなど)をもたらすものですよね。よってこれは時の流れなどにとりあえずは任せ、「目を閉じて」つまりそんな風に流される事実に目を瞑りながら、自分の心には従って好きに動く(踊る)ことも表されています。

 甘いカクテル色の空……。空の表現がどこかで一度出てきていましたね。「傷だらけの空」ですね。それとは違い、甘いという言葉がついていますから柔らかく聞こえますが必ずしもそうとは限りません。カクテルはお酒ですから飲むと意識が少し曖昧になる。それと同じように、自分の意識をそして感覚をもう少し緩やかに働かせ、社会とうまくやってい家ということのようなメッセージが感じ取れます。

 そんな声とはつまり、深く考えるのはやめて何となく流されてしまえば?というようなメッセージなのであると思われます。

 結局様々な考えを巡らせ、過去に選択せず切り捨てたものたちに未練があるように見えますよね。どうにもできない苦しみが切実に語られています。

 「もう二度と戻らない」というフレーズがどうにも悲しいですね。

 

 そしてこの最後のサビは初めの考察と同じで良いと思います。しかし一つ前のブロックで「切り捨てた何かを~解っているのにな」と表現しておきながらもう一度この憂いを最後に持ってくるということは、やはり少し脆弱な自分がいて、現実と心の齟齬に苦しむ様子が描かれます。

 いつまで経っても自分の中で憧れなり、手の届かない対象なりである存在に想いを巡らせている様子が見受けられますね。

 同じ調子のまま曲は締め括られ、あれこれと考え憂いながらもまた、自分の心は仕舞い込んで現実世界を生きていこうとする様子がうかがえます。

〈まとめ〉
 心のどこかに残る昔の野望や理想そして信念、そういったものは誰しもあるはずですよね。そういったものを抱えながら、結局ルーティーン化した日常を送らなくてはならないそのジレンマを感じて悲しくなる日もあると思います。
 そんな同じ想いをこうして音楽を通して感じると明日への活力になりますよね。この曲は、そんな誰しもにある想いを美しくモダンな曲に乗せて表現されているのです。

 今ある生活の中でそんな風に少し気持ちが俯き気味になったなら、この曲を聴いて明日への活力にしてみてくださいね!

 それでは最後まで読んでいただき、ありがとうございました( ´ ▽ ` )/

 ちなみに他にもあいみょんさんの曲では、「今夜このまま」、「マリーゴールド」の歌詞解釈もしていますので、是非チェックして見てください♪(´ε` )

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