数ヶ月前、私の自宅にOxfordの会話表現系の辞書がやってきました。祖父からの贈り物です。
今、その時点について語る気は全くなく、実は注目したいのはその包装紙。なんとも瀟洒で奇妙に心くすぐるタイプのデザインなのです。
まずふつうの人であればこのデザインに仕上げることは不可能でしょう。それが、こちらです。
素敵ですよね。私はこの中で特に気に入ったデザインの場所を表面に持ってこられるように作ってみようと思います。
ブックカバーを作るにあたって、今まで私の「ダンス・ダンス・ダンス」を守っていただいていたTSUTAYAのカバーを参考にしたいと思います。色々なところに持っていって読んでいたらこのようにボロボロになってしまったのです。
しかし大きさを測るには申し分ない。これでやっていきます。
1、まずは表に出したい柄を中心の方に持ってくるようにして包装紙(裏)を広げ、その上にブックカバーを置きます。そして定規を使って型取りをしていきます。
2、本を切った包装紙の上に置きます。そして包装紙で本をサンドします。
3、そして上下を本の長さに合わせて折ります。そして端も本のサイズに合わせて折ります。
完成!!!
見様見真似で挑戦してみたのですが何かとうまくいきました。しっかり柄も表面に出ました……。
このなんとも難解な絵。麒麟の角を生やした鳥のようなものが描かれています。涙を流しているようです。そして時計の文字盤の上には一人の怪しげな男。
人と時間というものによる関係ないものへの束縛を表しているのでしょうか。しかしそれらは全て太陽の下にある……。そうした世の中の流れの中に本は存在し、本はそれを映し出す。そんなメッセージがあるのかもしれません。
そして本の背の部分には、まるでこの紀伊國屋書店の包装紙をデザインした方が、これがブックカバーになるのを見透かしていたかのように「きのくにやしょてん」と文字が。なんだか不気味な、精神の共鳴のようなものすら感じてしまいます……。
しかし何はともあれ無事完成してよかったです。この記事をご覧になった方も素敵なブックカバーが作れていたなら嬉しいです。
それでは今回はこんなところで。
ここまでお付き合いいただきありがとうございました!
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