ギムレットを完全に感じられる大人になりたい。

雑記

 先日初めてBARに行きました。それまではなかなか手が出なかったのですが、憧れを払拭することができなかったため行ってみることに。(村上春樹ファンにはありがちかも……?笑)

ジンとライムジュース、そしてガムシロップを加えたカクテルであります。

そんなギムレットですがそのカクテル言葉は「遠い人をおもう」。これはチャンドラーの「長いお別れ」という映画の中で出てくる「ギムレットには早すぎる」という台詞に因んでいるそうですね。

カクテルとはなんと、ロマンチックなのでしょう……。

味は結構甘めで、すっきりとしてもいるので、実際のアルコール度数にしては飲みやすさを感じます。

なるほどこれが「別れ」「遠い人をおもう」味なんだなあ。しみじみ思いましたが、わかるようでわからないようで……。

まだまだ子どもなのかもしれないですね。ひとまずこの映画を観て、本もたくさん読んで、なんとなく感じた切なさをもっと綺麗にもっと正確に言葉にできたらどんなに素敵なことだろうと思います。

しかもきっとそれが求められるのが小説家とか詩人とかなのでしょうね。感覚を言語化するという魔法のようなことができる人が立派な小説家ということであるような気がします。

しかしもしカクテルがそれを誘発するようなものなのだとしたら、もっと色々なお酒を飲んでその感性を理解したいなと思いました。

私はギムレットを理解したい。一口飲んで目を閉じれば物悲しい雰囲気を感じられるような大人になりたい。そこで感じた感覚を美しい言葉に変えることができる人になりたい。

それができるようになったら、私は表現者としてもう一段階進める気がするのです。

別段直接BARのことを文章に書かなくても良いから、ただ、そこで表現するということの精度を上げることと、感性を磨くということができれば良いと思うわけです。

そういう取り組みの一つとして余裕のある時にBARに行き、そして映画を観るのは上質な時間の過ごし方かもしれませんね。

ひとまず、今回はこんなところで。

ここまでお付き合いいただきありがとうざいました!

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