一つ目の読みかけ本の話。『職業としての小説家』

雑記

 エッセイだけは絶対読まない!!

そう思っていたのに、書店に行ったときに目に入ったこの本を購入してしまいました……。

エッセイは筆者の経験や考えに基づいて書かれるので公正ではなく、文章はですます調で飾り気がなくひねりがない、そんなイメージを持っていたのです。

しかしいざ読んでみると面白い面白い。

安直なんてことはなく、むしろ村上春樹氏からみる世界観、小説観が彼特有の言葉で語られているわけです。

私は常々言っていますように小説家になりたいと思っているので、そういう意味でも彼の言葉は染み渡るように入ってきて、共感できるポイントがあれば嬉しく思うし、私からみた小説家像のようなものが言葉になって語られているとそれまた嬉しくなります。

私の方向性は間違ってはいないし、私のなりたいと思っているものは確かに現実に存在しているのだ、となにかを担保されたような気持ちになるのです。

これはとても素敵な体験であると思います。

しかも彼の作品を読むとき、なんとなく感じた感覚の裏付けが言葉になって説明されているような感じでもあったので、私はなおさら彼の作品が読みたくなりました。

私は村上主義者なのでしょうか。ハルキストなのでしょうか。

そういうものになった時点で私はもう「私」という作家になれそうにないけれど、なれると信じて、そして春樹氏のことも公正に判断することを心がけつつ読書を楽しもうと思います(笑)

この作品を読みよおえましたら、またこのブログに感想や解釈を載せますので、興味のある方はぜひ!

しかし私は読書ペース遅めなので、あまりに時間がかかったら申し訳ございません。

それでは、ここまでお付き合いいただきありがとうございました。

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