プロフィールに書いてあるのですが、私は川谷絵音さんの曲をよく聞きます。
今まではかなりゲスの極み乙女、indigo la Endに偏っていたのですが、今回ちゃんみなさんとのコラボ曲をジェニーハイで出すということが川谷さんのTwitterにて明かされていたので、気になったのがきっかけでこの曲を聴くことに。
川谷さんはできのいい曲だと必ず、よくできたということと聞いてくれということを書いています。今回もそれが書かれたので期待できたというのことも要因としてあります。
ではまず感想の前に軽くジェニーハイの情報を書いておくとします。
ジェニーハイとは
川谷絵音さんが掛け持ちするバンドの一つ。
メンバーは小籔千豊、くっきー、新垣隆、中嶋イッキュウ、川谷絵音。
個性的なメンバーで成り立っている。
川谷絵音さんはこのバンドの曲を書く際「自分の中の女を降臨させている」とTwitterにて呟いていた。
「華奢なリップ」を聞いて思うこと
おそらくこの歌詞を見るに、相手との相互の好きを形にすることが自分によって完遂されなかったという夜に嘆いているのではないかと思われます。
思い込みの中で恋に沈み、素敵な時間を過ごす……。しかしそれが恋でも愛でもなく、またそれらになり得るものでもないことがわかってしまった。そんなニュアンスが私には受け取れました。
しかし強くありたい女の性。なんだかわかる気がします。
「赤いリップ」で媚びない強さを身につける。その図り知れない武装感をもし川谷絵音さんが理解してこのように歌詞にしたのならそれはかなりすごいことだと思います。彼は男性だし、女性ではないからです。
そして「薄いピンクのリップ」これは単に赤いリップの対象として描くのではなく「遊びたい時だけ」と、少しちがった雰囲気を出しているのがまた小洒落ているといった感じがします。
また、結構考えるべきなのは「華奢なリップ」はなんなのか……。
考え始めると赤、ピンクどちらとも取れるような気もします。
しかし強く塗って辛い夜を「耐え凌いだ」と考えるとこの時に塗った華奢なリップはピンクなのかもしれない。
そしてその夜を超えて、「赤いリップ」を塗ったらその武装は剥がれなくなり、ピンクを塗っても前のような気持ちにはならない。それを塗った夜は遊ぶという意味になったのでしょう。
そしてそんな「赤いリップ」の武装はあるとき剥がれます。そしてそこには赤ではなくて「ピンク」を塗る。
おそらくは「か弱いふりをした」そして真剣な姿勢ではなくどこか難しい問題をかわしていこうとするような、そういうのがピンクなのではないかと思います。
しかし「赤」を塗りたい、「ピンク」を塗っても何も変わらないことをわかる自分。それを自らもわかっているのです。だから「ピンク」に酔いきれないことを嘆く。
それに自分を「とっぽい」と言っていることからもなんとなくそのような気がします。
とにかく口紅を最大限に素敵に表現していらっしゃいます。私は初め聞いたとき、曲調からしても断片的に聞こえる歌詞からしてもその瀟洒たるあり方に感動しました。
しばらくはこの曲を一日一回は聴きたくなってしまいそうです……。
そんな素敵な川谷さんそしてジェニーハイさんを祝福してこの記事をしめたいと思います。
ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。
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