前回「賢者の石」を観て記事を一つか書かせていただきましたが、そこで少し厳しめコメントをしましたが、二作目も観てみました。(一応下に「賢者の石」の感想記事を貼っておきます。)
https://nagnet.info/映画ハリーポッター「賢者の石」の感想を個人的/
「賢者の石はなぁ」と言うと皆「二作目は面白いよ!」と言うのです。疑心暗鬼になりつつも、少なくとも映像のつくりやグラフィック的には退屈しない映画であるので観てみることにしました。
こういう作品の「よかった」あるいは「悪かった」は先に言った方が私にも読者の方にとっても気持ちの面で良い作用をもたらすと思うのでさきに言っておこうと思います。
完全ではないけれど前回に比べ整っていて尚且つ伏線の付け方や物語の運びがうまくなっていたように感じました。
前回の記事で私が強調して述べたのは、全ての問題の糸口が口の軽いハグリットと賢いハーマイオニーに一任されてしまっていたという点でした。
二人が全てのきっかけをくれるのでそれに乗りつつ大きな尺を使ってハリーとロンが問題を解決していく。そして必ずおいしい役目をハリーにもたせます。
そして戦闘シーンもハリーの勇姿が披露される形ですぐに終了。
このような流れがあったわけです。
しかし今回は作者も改善を試みたのか、ハーマイオニーが中盤で倒れ使い物にならずハグリットの登場シーンは少なめに設定されているということがうまく物語を面白い方向に導いていました。
それゆえハリーとロンが何かと体を張って力を尽くすという場面が多くあり、面白い展開が演出できていたと思うのです。
それにやはりカット割がとてもうまく、先の展開は読めているのに全く飽きの来ない映像作品になっているという点でかなり評価もできます。
しかしやはり後で解決されてほしいと思った疑問はあの空飛ぶ車のことで、ハリートロンが蜘蛛に導かれて森に入った時彼らをあの車が迎えにきたシーンがありました。
そしてハグリットの家の前まで送り届けると森の方に車が帰って行ったのです。
もし車の意思で彼らを助けたなら、どうして学校についたばかりの時二人を弾き飛ばしてさらに一人でに暴走なんてしたのでしょうか。
謎をあえて残したのか伏線回収ができていないだけなのかよくわかりませんが……。
そもそもあの森に入って大蜘蛛に会って危険な目に遭ってまで「ハグリットがシロだ」という情報を得なければならないのか。
そこからすでにあまりうまくない設定ですし、あの演出は「ハグリットがシロだ」ということの伏線の失敗作であり、同時にハリーとロンの緊迫シーンの演出でもあり、車のアピール(あるいは二人を大蜘蛛の元から救い出す方法が思いつかなかったからつけた設定なのかもしれないが)、であったと見え透いているわけです。
そういったビルの鉄骨が見えてしまっているというような粗さはやはりありますが、看過できないほどのものではありませんし、他の構成や映像技術で賄えているとは思います。
三作目も二作目のような形で面白いと聞いているので、何か作業に疲れた時には観ようかと思っております。
それでは今回はこんなところで。
ここまでお付き合いただきありがとうございました!
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