ラムネバー。これは、人類の発明のキセキの一つ。そんな気までしてしまう今日この頃。
素敵なアイスなのです。食べかけで申し訳ありませんが、以下にあるのがその崇拝すべきラムネバーです。
シャトレーゼさんのものです。なんと六本入って二百円台という破格。
まず私がこのラムネバーに魅せられたのはどうしてか。要因は二つです。
・ラムネが好物であるから
・アイスバーの概念を覆す食感を持っているから
まずお菓子のラムネが中毒になる程好きなのです。噛まずに口に入れて溶かしても美味、噛んでも弾けるぶどう糖に胸を熱くさせられる……。そんなラムネ。あるとあるだけ食べてしまうので買わないようにしています……。
そしてもう一つ、アイスバーというものは、えてして硬めでブルーハワイシロップのかき氷を固めたような感じですよね。
しかしこれは違うのです。「しゃりしゃり」とした食感で、しっかり繊維のようなものがある感じなのです。すごく高級感のあるアイスバーです。
そんなアイスバーを、この梅雨に差し掛かろうというときに食べるこのなんとも言えぬ高揚感。まるで食事の前に絶品デザートを食べてしまうような心地の良い後ろめたさ……。
この時期のラムネバーは私にそんな心地を抱かせます。なんと魅力的なことでしょう。
しかし夏のアイスもそれは晴れやかなおいしさがあります。なにやら背徳感などの心地に左右されずに済みます。
このような形でアイスバーを食べていると夏のことを考えてしまいます。夏とアイスが結びついているからでしょうが、人間の怖いところはこういうところです。
冬に炬燵で食べるアイスもそれはそれは素敵な至福であるからです。そういった想定がなされずにどうしても安直な思考に陥りがちなわけですね。
私は夏が好きではありません。虫が出たり汗をかいたり日焼けをしてしまうことが気になって何かを感じ取ろうとする姿勢がどうしても崩れてしまうからです。
おそらくはもっと夏の本質を見ようとすべきなのでしょうけれど、そううまくもいかないのです。どうしても実利的な問題が浮上してきてしまいます。
ですから夏の間は意味こそ違えど夏安居のつもりで家にこもって執筆でもすることにします。今年も。(笑)
多くの人は夏をどのように思うのでしょうか。検討もつきませんが、なんとなく気になります。何かを思考するときや文章を書くときに役に立つかもしれませんしね。
そんな風にして、アイスだけでなくとも、様々なものから色々なことに思いを馳せるのはとても心地の良い営みです。
これからもそんなことを文章に生かしていけたら素敵なことだと思っております。
今回もここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。
コメント
大学1年生の夏休み、弄んだ余りある時間に風の歌を聴けに出会いました。
エアコンでキンキンに冷やした部屋と、寒すぎとエアコンを止め汗だくになりながら村上春樹と出会った夏はゆっくりゆっくりと過ぎて行きました。
暑い夏はほんとは苦手。でも夏休みのにおい、情景、ラムネも。好きなのかも知れない。
コメントありがとうございます。
風の歌を聴け、に夏という季節のなかで出会えたことは素敵なことですね。出会いというのは変えられませんから、羨ましく思います……。
夏休みのにおい。それは夏のにおいとは違った趣があるのでしょうね。まだ少なくとも今年は「夏休み」が来ますから、この夏はそういうにおいも感じ取りに行こうと思います。そして情景、ラムネ。夏も捨てたものじゃないかもしれませんね。