名作映画「ロミオとジュリエット」をみました。

映画

 特定の映画館で期間限定の形をとりつつ、昔の映画を再上映するというイベントがあったので行ってみました。

そこで私は初めて、あるいはすごく久しぶりにこの映画を観ました。(もちろんストーリーは存じ上げていました)

単刀直入にいうと、私はロミオとジュリエットの両家の争いのシーンなどはあまり面白いと思えず、ロミオの仲間の死につけてもあまり良い演出ではなかったように思えます。

あっさりしすぎているというか、あまりに民衆的な戦いの様子であった印象なのです。下手をすればただの若者同士の喧嘩のようにしか見えないといった有様でした。

しかしその反面、数回出てくるロミオとジュリエットが逢瀬をするシーンはどれもロマンチックで非現実的な美しい言葉のもとにありました。これは素敵でした。

プールの中に一緒に溺れるシーンなどは特にその燃えたぎる感情やそれを伝えるに不可欠な言葉の具現化のように思えて、映像でしか表せない美の一つなのではないか、と思いました。

また、最後の目覚めたジュリエットと死ぬことが決まったロミオが対面するシーンもこれまた胸を締め付けられるような素晴らしいシーンでした。

これは下手に現代の状況と組み合わせることなく、移動も自動車ではなく馬車を使うような時代をテーマにして映像化した方が良い結果が招かれたのではないかと思われます。

そうすることでロミオとジュリエットのロマンチックな芸術的恋愛がもっと際立ったと思うのです。

車もパトカーに乗った警察官も、現実的すぎてしまってそして発展的すぎてしまって、古風で純粋な恋愛がどうしても目立たなくなってしまっているのです。やはり、本当に描きたいと思うものを目立たせなくてはなりません。

その点で少し惜しいという評価にはなりました。

しかし、夕日に黄昏れるロミオなどは本当に麗しく、コントラストを映し出す技術、そして彼の洗練された身のこなしは台本のこととは全く無関係に素敵でありました。

ディカプリオさんの映画の有名どころとしてはタイタニックなども挙げられますよね。そちらもいつか観てみようと思います!

では今回はこんなところで。今回もお付き合いいただきありがとうございました。

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