私は今まで味噌汁を作ったことがありませんでした。
しかし、なるべく長く生きたいと思うと(それ以上に重要なこともあるのかもしれないが)、どうしても味噌汁にたどり着く。
大豆は女性にとってという意味でも、そして人間としてという意味でも想像を超える様々な働きをしてくれるそうで、とても重要なものといえます。
そんな味噌汁の味噌ですが、味噌ならなんでも良いということはなく以下の基準でよい味噌を見つけなくてはならないそうです。
・大豆、米、塩の三つだけが原材料であるもの
・大豆と米が国産であるもの(違男子組み換えでない、というのは外国産)
これを満たした酵母が生きている味噌であれば良いそうで、それらの味噌は徐々に膨らんでくるそうです。驚きですよね。
そして味噌を購入。
色が濃いめの方が健康に良いということなのでそういうものを選びました。
具はひとまず安かったオクラとなめこにしてみました。
なめことオクラを鍋に入れて、沸騰しない程度にお湯を温めます。その後、おたまに味噌を入れてお湯につけつつ箸でそれを混ぜます。
この時火は止めておかなくてはならないそうです。
そして味を調節したらいよいよ味噌汁の出来上がりです。
美味しそうですよね。健康が全てではないと思うけれど、健康であるというふうに思うと悩みが一つ一つ減っていくように思います。
健康に気を配っているわけだし、何か重い疾患を持ってしまうなどということはありえない話だなと思えるわけです。
それは何かを目指すものとして、精神衛生上ありがたいことです。
以前は荒んだ食生活(それも情緒的な不健康さではない不健康な食事)でしたから、いつも悩んでいたように思います。
どこかに不調を抱えていたようにも思います。
しかしそれが「普通」だと思っていたわけです。しかし普通というのは怖い。
多くの人々が揃いも揃って経済の闇に隠れる様々な矛盾に気づかず、間違った方向に進んでも、大多数の人の流れは「普通」となる。それは恐ろしいことです。
健康をより良い形で自分の日常というパートの中に取り入れつつ、不健康を非日常に取り入れる。
これが情緒と生を両立させる道筋なのではないかと思うのです。
そんなことを思いながら、生活の一部に添えられた味噌汁はどことなく価値があるようにも見えるし、同時にすごく現実的にも思える。それは私がその味噌汁のルーツを知っているからだろう。
それではオクラとなめこの味噌汁をいただくことにします。
今日も現実的な日常の一端を、確実に過ごせますように。
コメント