「back to the future」一作目の感想。この作品には上質なユーモアがある!?

映画

 基本的にシリアスな映画が好きな私。全てが現実に起こりそうなことで、そしてその役者たちの人間模様などもリアルな、そういう映画が好きだということです。

そういう映画には少なからず美しいシーンがあるわけです。それも、適当な道徳心を煽るようなつまらないものではなく、本格的で複雑な心と芸術の融合のようなシーン。言葉も少なく語られる呻吟。

私は悲しみ至上主義的なところを少なからず持っているので、このようなシーンがすごく好きなのです。本にも映画にもそういうものをうつしてほしい。かたや文章で、かたや映像美で。

そんな私が、今回、「絶対にback to the futureを見るべきだ」と言われ、この映画を見ることに。

単刀直入にいうと、これは結構面白かったです。タイムスリップは多くの人の少年時代における夢みたいなものだと思うので、特に男性は目を輝かせて見た映画なのではないかと思います。

設定も面白いのですが、様々な困難をどう切り抜けていくのかというところにも工夫があって、一筋縄ではいかないようになっているというところに、シナリオライターの本気度がうかがえて、そんなところに大いなる好感が持てました。

そしてもう一つ。

あらゆるところにサラッとしたユーモアが散りばめられているのです。

例えば、タイムスリップして主人公マーティに母親が惚れてしまうシーンでの彼女の表情や、主人公の父親のヘタレ具合などが、ある程度自然に、そこが押し出され過ぎてしまうことなく描かれているのです。

これは面白いですね。素直にそして自然に笑顔になれる、そんなカットが多いのだと思います。

しかしやはり私は完全なシリアスの方が好ましく思うタイプなので、人生のなかで観た全ての映画の中で上位と言えるかといえばそうではないですが、逆にいうとそんな私でも楽しめたのでこのような映画に適性がある人はさらに楽しめることでしょう。

それにやはり、映画というのはなんであれ大体面白いものです。私は今まで見たものの中で一つしかハズレの映画はありませんでした。(常々自分が面白いと思えそうなものをピックアップしているからかもしれませんが。)

それでは今回はこんなところで。

ここまでお付き合いいただきありがとうございました。

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